絵画のゆくえ2022 SOMPO美術館
公募コンクール「FACE」で受賞された作品展
「絵画のゆくえ2022」へ行ってきました。
今回行こうと思ったのは、2019年グランプリの画家さん(庄司朝美さん)の絵のインパクトが強すぎて…
そりゃもう、グランプリなのでトップバッター、
序盤から迫力満点でしたよ。
(会場は写真OKでした)
これがグランプリの絵ですね。
その他の絵もすごい。
(写真撮るの下手くそですみません…)
透明なアクリル板に油絵具で描かれた、不穏な作風で
アクリル板は大きなものを繋ぎ合わせて描かれていて、3mを越える作品もありました。
ぱっと目に入るインパクトも凄いですが、ひとつひとつよく見ると、メインの人型の周りに違う顔があったり、どこからか手や足が見えていたり…探すのが楽しかったです。笑
透明なアクリル板だからこそできる技法なのか、絵が何層にも分かれているような雰囲気(あの顔とこの手は違う次元みたいな)が、圧巻でした。
ショップにあった小さいアクリル板に描かれた原画、3万円くらいだしやっぱり買っておけばよかったかなぁ…??
あとは写真を撮れたものをいくつかご紹介します。
こちらは松崎森平さんの作品で
賞を取られたのは違う作品でしたが、漆器の素材に描かれていて、写真を撮ると自分も写ってしまうという…笑
なので小さい作品を
この方はもともと伝統工芸をされていたようで、素材も漆や金粉、銀粉、顔料、貝殻などを使われていました。
そして描かれるのは緻密で写実的な風景…美しかったです。
こちらは台湾出身の魏嘉さんの作品で
正直、私はこの手の作品はどう鑑賞したら良いかわからず、苦手です。笑
右下の漢字の並びもよくわからない…
ミクストメディアという技法で描かれているのですが、何を使っているんでしょうね…?
作品に凹凸ができて全体的にぷっくり可愛らしい印象でした。
こちらも同じ画家さん。
これはオシャレ、ちょっと欲しい…笑。
こちらは鈴木玲美さんの作品で
ぱっと見たところ鮮やかで可愛らしい印象ですが、
なんか怖いですよね…
この雰囲気を20代の若い画家さんが出せるのは、やはり格が違うなぁ〜
こちらは高見基秀さんの作品で、
家や車が燃えてるシーンを描かれている画家さんでした。
人間はどうしても(本能的に)こういう危機的状況にあるものをじっくり見てしまうんですよね。笑
そんな本質に気付かされる作品たちでした。
こちらは町田保美さんの作品で、
ひたすら美味しそうでした。笑
これは一目惚れ、欲しい…!!
写真を撮れた作品は以上です。
他には、異世界の風景に小さい現代風の人間が描かれた作品があったり
木材に描かれたおじさん(?)シリーズがあったり…
受賞された画家さんたちは、キャンバス素材や画材から、作品のテーマなど、それぞれの作風をしっかり確立されている方ばかりでした。
そこに辿り着くまでに、どういう経緯があったんだろう…と想像が膨らみました。
私は今、油絵を習い始めたばかりですが、
いつか、自分はどういう方向性で、どんな画材やキャンバスを使って絵を描くのか、決める時が来るのかなぁ…?
全体的な感想としては、その画家さんたちの個性を見るのが楽しく、FACEは今後も楽しみなコンクールとなりました。