絵画教室 油絵編7
夏からコツコツ作業し、ついに!
完成しました〜
モチーフ(ヤギがかわいい)
↓完成までの流れ
下書き
今回は茶色から始めずに、最初から配色していく
一度トーンを落としていく
ヤギのモチーフはグレーなので、透けるようにいろんな色を入れてみる
(コバルトバイオレットとカドミウムイエロー)
ここで背景にシルバーホワイトも入れていく
不透明色メインに色を入れ、落ち着いたトーンにしていく
(この時背景の色は決めてなかった)
ヤギに重めのシルバーホワイトでハイライトを入れていく
一気に存在感が増した
背景に深みを出すためにここにもシルバーホワイトを
この辺くらいからカボチャの沼にハマる
モチーフは透明色メインに薄く重ねていく
再度シルバーホワイトを重ねる
背景を赤に決めたら一気に雰囲気が変わった
透明色を薄く重ねて、布の影などの暗いところをしっかり入れていく
透明色で暗めのレイヤーをたくさん入れてきたので画面がボヤボヤしてきた
仕上げ
ヤギにはオーレオリンとウルトラマリン、ローズマダーを多めのオイルで溶いて重ねていく
背景のモチーフにはオーレオリン(半透明色)とバーミリオン(不透明色)をオイルで薄く溶かして塗ったところ、画面全体が明るくなり、沼にハマっていたカボチャが映えてきた
今回はここまで。
【感想】
今回、夏頃から描き始めたのですが、ちょうどその頃から仕事が忙しく、心身ともに疲れていたためか不安定さが描き方に出ていました。
背景の色を決めるのが遅かったり、最初は明るい絵にするつもりが描き進めるに連れて画面が暗くなってしまったり…
そのため完成した絵はカオスな感じに…笑
今回勉強になったのは、仕上げのオーレオリン。
最後リンシードオイルで薄く溶いて塗ったら一気に光沢感が出て、モチーフの存在感が増しました。
(カボチャやアンティチョークには絵の具多めで、バーミリオンも入れています)
絵の具の使い方…理論的にはわかっているつもりが、実際に塗った後の変化を見ながら進めないと技術として覚えられないんだなぁと…
実はプライベートで引っ越すため、絵画教室編はこれで最後です。
今後も自宅等で油絵を趣味として続けますが、まだまだ勉強することは山ほどあるなぁ…と実感した最終回でした。
絵画教室 油絵編6
今回は
前回、終わりにした絵はずの絵を仕上げてきました。笑
なんとなく「本当にこれでいいのか」感があったんですよね…。
先生も「じゃあやろうぜ」と。
ちなみに前回の状態↓と比べると
ちょっと深みが増しました。
今回の作業は
先生のご指導のもと、最後に薄〜く
不透明色のコバルトバイオレットをベースに、ウルトラマリンやビリジアンを混ぜながら塗っただけでした。
コバルトバイオレット…紫色というと、赤の要素も青の要素もるため、暖色と寒色どちらも表現してくれるという特徴があるようです。
また、コバルトバイオレットはオリジナルの紫色らしく
絵の具の赤と青を混ぜてできる色ではないとのこと…なので濁らず、発色がとても良い。
ということで、納得の完成です。
時間が余ったので、次の題材へ…
家に飾れる絵を描きたいと先生に伝えたところ、今度は模写ではなく、教室にある好きなモチーフを見つけて描くことになりました。
絵を描くことは、構図を考えるところから始まっている…
次の主役はこの子
かわいい。
色味が少ないので、背景にいろいろ置いてみます。
15分後…
これで描きはじめてみましょう〜
秋には完成させたいところ…。
ゲルハルト・リヒター展 国立近代美術館
に行ってまいりました。
油絵、写真、ガラス、デジタルプリント、鏡など多岐にわたる素材を駆使して表現しているドイツの画家です。
(ざっくりと説明すると)
私はこれまで現代アートをあまり見なかったので趣味の範囲を広げるために行ってきました。
感想を文章にするためにこのブログに記録していますが
この人の作品に関しては、感想は写真そのものなので(見ればわかります)とりあえず写真を貼っておきます。
(決してめんどくさいわけではないですw)
ガラス素材が多いので自分が映り込まないように斜めのアングルで撮ったものが多いです。
グレーは「無」とのこと
これは家にある北欧のカップの模様に似ていて親近感が湧きました。笑
写真に油絵の具を乗せたこのシリーズが1番好きでした(不穏な作品が好きなので)
天井のデザインとマッチしていて(たまたま?)素敵でした。
視覚で楽しめるものでしたので、そんなに長居せず、30分で見終わりました。
気に入った作品のポストカード
今日は暗い気分だったのでしょうか…
HPにも紹介されている、数枚の大きなガラスの作品は、周りの人の写り込みが激しいためお写真は断念しています。
絵画教室 油絵編5
描き終わりました…いや、終わりにしました。
モリゾ「化粧をする婦人」の模写。
完全に似ているわけではありませんが、学習のために以下のポイントを押さえながら描きました。
・うなじ〜肩のラインを魅せる
・黒が映える
黒については、今回はバーントアンバーにウルトラマリンを混ぜて色を作りましたが
先生が仰るには黒(アイボリーブラックなど)の絵の具をそのまま使っても良いとのこと。
実は黒は一般的に(?)上記のように絵の具を混ぜて作るのが主流ですが、今回の絵のように強く主張したい部分については黒い絵の具をそのまま使うのもカッコイイとのことでした。
その人の「センス」というやつですね。笑
そして今回の絵で得られたのは
「全てをキッチリ描かなくてもいいということ」
うなじ〜肩にかけてのラインはハッキリしているにも関わらず、顔や腕の輪郭がぼやけていたり、右腕の造形の正確さに欠けるのは、魅せる所に目がいくようにするためと解釈して描いています。
まずは魅せる所を決める。
それから手抜きできるところはそうすると、それが後々自然といい味を出してくれるという…
ちょうど最近、趣味のデジタル絵を描けずにスランプ気味でした。
全てをキッチリ描こうと意気込みし過ぎて億劫になっていたところでした。
その「手の抜き方」が、正に自分の絵には足りないところだったのかもしれません。
経過を全て載せていきます。
こう見ると、背景の壁の色の変化が激しい…実はここだけもっと描きたかったのですが、先生に「そこばっかり作業しすぎ!笑」とちょくちょく言われていました。笑
絵の具の色を楽しむタイプっぽいです。
さて、次回はどんな絵を描きましょうかね〜。
絵画教室 油絵編4
教室に通うのを、コロナの状況を見て躊躇していました。
こういうご時世に生み出される芸術…それは歴史にどんなふうに残るんでしょうね〜
さてさて、前回の続きです。
まずは広くなってしまった肩幅を調整するところから
そして、テレピンが乾いてるところに少しずつ色を乗せていきます。
お顔の向きがお手本と違うので調整していきます。
細かいところを修正しながら進めていきます。
シルバーホワイトをベースに
寒色系の色(ウルトラマリン、コバルトブルー、ビリジアン)を乗せていきます。
お手本
(コピーなので発色悪いです)
ここまでは順調なのですが、ひとつ気づいたことが…
苦手なところが残ってしまいました。笑
先生にも「あそこを描くのはモチベーションが低いんだろうな…と思ってました笑」と、バレていた様子。
そういえば、普段の趣味のお絵描きも、苦手なところは後回しになってしまうんですよね…
次回はこの気分が乗らないところから描き込みを始めます。
めんどくさいことは先に終わらせなければ。笑
絵画教室 油絵編3
年末年始は忙しくてなかなか教室に行けず、時間が空いてしまいました。
日記も更新してなかったので思い出しながら書きます。
(2回分)
今描いているのはこちら
モリゾ
「化粧をする婦人」
この題材を選んだのは、
自分の描き方の傾向を見ると、見えたとおりに描き込む力はあるけど、離れて(鑑賞する距離から)見た時にちょっと物足りなさを感じることから
ベラスケスのように近くで見ると筆が粗いけど、離れてみるとリアルに見える描き方を学べば弱点を補えるかと思いました。
そのため主に印象派、筆の跡を残す描き方を学ぶことにしました
描き方は
・鉛筆で下書きして見える色をそのまま乗せていく
または
・茶色と白で下地をしっかり作って色を乗せていく
下地をしっかりした方が深みが増すとのことで、前回の復習にもなるし、後者の方法で進めることにしました。
経過
(今見てみると少し肩幅が広いので、次回直します笑)
下地の絵の具ですが、
最初はバーントシェンナをテレピンで溶かし簡単に下書きをした後に、
バーントシェンナとバーントアンバーに、少しウルトラマリンを入れて、テレピンで溶かして描いています。
ちなみに絵の具の名前
・ローは生(明るい)
・バーントは焼いた(暗い)
・シェンナとアンバーは土地名
だそうです。
ウルトラマリンは透明色で前回の絵の終盤の描き込みにも大活躍しましたが、
今回のように下地に少し入れることで寒色系の影の色に馴染みやすく、深みが増しました。
(3枚目の写真)
余談ですが、写真だと実物の絵よりも上手く見えますね。笑
次回はシルバーホワイトを使って下地作りを更に充実させていく予定です。
絵画のゆくえ2022 SOMPO美術館
公募コンクール「FACE」で受賞された作品展
「絵画のゆくえ2022」へ行ってきました。
今回行こうと思ったのは、2019年グランプリの画家さん(庄司朝美さん)の絵のインパクトが強すぎて…
そりゃもう、グランプリなのでトップバッター、
序盤から迫力満点でしたよ。
(会場は写真OKでした)
これがグランプリの絵ですね。
その他の絵もすごい。
(写真撮るの下手くそですみません…)
透明なアクリル板に油絵具で描かれた、不穏な作風で
アクリル板は大きなものを繋ぎ合わせて描かれていて、3mを越える作品もありました。
ぱっと目に入るインパクトも凄いですが、ひとつひとつよく見ると、メインの人型の周りに違う顔があったり、どこからか手や足が見えていたり…探すのが楽しかったです。笑
透明なアクリル板だからこそできる技法なのか、絵が何層にも分かれているような雰囲気(あの顔とこの手は違う次元みたいな)が、圧巻でした。
ショップにあった小さいアクリル板に描かれた原画、3万円くらいだしやっぱり買っておけばよかったかなぁ…??
あとは写真を撮れたものをいくつかご紹介します。
こちらは松崎森平さんの作品で
賞を取られたのは違う作品でしたが、漆器の素材に描かれていて、写真を撮ると自分も写ってしまうという…笑
なので小さい作品を
この方はもともと伝統工芸をされていたようで、素材も漆や金粉、銀粉、顔料、貝殻などを使われていました。
そして描かれるのは緻密で写実的な風景…美しかったです。
こちらは台湾出身の魏嘉さんの作品で
正直、私はこの手の作品はどう鑑賞したら良いかわからず、苦手です。笑
右下の漢字の並びもよくわからない…
ミクストメディアという技法で描かれているのですが、何を使っているんでしょうね…?
作品に凹凸ができて全体的にぷっくり可愛らしい印象でした。
こちらも同じ画家さん。
これはオシャレ、ちょっと欲しい…笑。
こちらは鈴木玲美さんの作品で
ぱっと見たところ鮮やかで可愛らしい印象ですが、
なんか怖いですよね…
この雰囲気を20代の若い画家さんが出せるのは、やはり格が違うなぁ〜
こちらは高見基秀さんの作品で、
家や車が燃えてるシーンを描かれている画家さんでした。
人間はどうしても(本能的に)こういう危機的状況にあるものをじっくり見てしまうんですよね。笑
そんな本質に気付かされる作品たちでした。
こちらは町田保美さんの作品で、
ひたすら美味しそうでした。笑
これは一目惚れ、欲しい…!!
写真を撮れた作品は以上です。
他には、異世界の風景に小さい現代風の人間が描かれた作品があったり
木材に描かれたおじさん(?)シリーズがあったり…
受賞された画家さんたちは、キャンバス素材や画材から、作品のテーマなど、それぞれの作風をしっかり確立されている方ばかりでした。
そこに辿り着くまでに、どういう経緯があったんだろう…と想像が膨らみました。
私は今、油絵を習い始めたばかりですが、
いつか、自分はどういう方向性で、どんな画材やキャンバスを使って絵を描くのか、決める時が来るのかなぁ…?
全体的な感想としては、その画家さんたちの個性を見るのが楽しく、FACEは今後も楽しみなコンクールとなりました。